お気楽CINEMA&BOOK天国♪

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金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

🔵映画「五毒拳」/(1978香港)感想*断固支持します……隠れたカルト・ムービーの傑作*レビュー4.3点

五毒拳 [Blu-ray] 【隠れたカルト・ムービーの傑作】 格調高き「かくも長き不在」の次は、伝説のカンフー映画「五毒拳」。いくら何でもこの落差は……自分でも笑っちゃいますw 昨日ディスカウントセンターで発見し、たいして期待もせずに観てみたら……これがメ…

🔴本「捨ててこそ空也」/梓澤要(新潮文庫)感想*苦難の時代を生きた空也上人の魂の遍歴……今の時代にこそ読まれるべき一冊*レビュー4.2点

捨ててこそ 空也 (新潮文庫) 【今の時代にこそ読まれるべき一冊】 これは力の籠った良作。真面目で良質、しかも史実にフィクションがほどよくブレンドされた、面白くてためになる小説です。 主役が法然上人でも親鸞上人でもなく、ちょっとマイナー?な空也上…

🔵映画「かくも長き不在」/(1960フランス)感想*美しい画像で甦った不朽の名作*レビュー4.5点

かくも長き不在 デジタル修復版 [Blu-ray] 【美しい画像で甦った不朽の名作】 第16回カンヌ映画祭パルムドール受賞。 不朽の名作の初blu-ray化。ついにというか、やっとというか、ずっと待ち侘びていました。嬉しいです(ホントに「かくも長き不在」ですね)…

🔴本「青空のむこう」/アレックス・シアラー(求龍堂)感想*辛いことがあっても嫌なことがあっても、生きてることはすばらしい!*レビュー4.2点

青空のむこう 【生きてるってすばらしい!】 名作「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」のアレックス・シアラー作のファンタジー小説。 どんなに辛いことや嫌なことがあっても、人生は生きてるだけですばらしい……そんなシアラーのメッセージがひしひしと伝わって…

🔵映画「トレーニング・デイ」/(2001アメリカ)感想*毒をもって毒を制す、を地で行く映画*レビュー3.8点

トレーニング デイ [Blu-ray] 【毒をもって毒を制す、を地で行く映画】 「孤狼の血(柚木裕子)」の大上刑事のモデルとなったのがこの作品のアロンゾ刑事、と何かで読んで、一回観ておくかあって感じで視聴。 確かにアロンゾと大上は共通点が多く、「孤狼の…

🔴本「終わらない歌」/宮下奈都(実業之日本社文庫)感想*心に真っ直ぐに届く清潔な青春音楽小説*レビュー4.3点

終わらない歌 (実業之日本社文庫) 【心に真っ直ぐに届く清潔な物語】 表紙のイラストがKawaiiですね。凛々しい玲ちゃんと天真爛漫な千夏ちゃん。まさに小説のイメージにぴったりです。 イラストだけでなく、作品自体も、前作の「よろこびの歌」に勝るとも劣…

🔵映画「狼たちの午後」/(1975アメリカ)感想*狼の皮を被った“羊たちの午後”*レビュー4.1点

狼たちの午後 [Blu-ray] 【狼ならぬ“羊たちの午後”】 「十二人の怒れる男」、「評決」で知られるシドニー・ルメット監督作品。 彼の作風は、骨太で硬派。スリリングでエネルギーがあって、考えさせられる作品が多いですね。 そのルメット監督とアル・パチー…

🔴本「十六夜荘ノート」/古内一絵(中公文庫)感想*満月が欠けはじめる十六夜の月に託した大伯母の想い*レビュー4.4点

十六夜荘ノート (中公文庫) 【十六夜の月に託した想い】 古内さんは「フラダン」以来。「フラダン」も良かったけど、この作品はそれ以上の秀作。 作風は原田マハふう、作品は「小さいおうち(中島京子)」と「世界の果てのこどもたち(中脇初枝)」を足して…

🔵映画「アメリカ交響楽」/(1945アメリカ)感想*天才はなぜ生き急ぐ?ガーシュインの激動の生涯を描いた伝記映画*レビュー4.1点

アメリカ交響楽 [DVD] 【天才はなぜ生き急ぐ?】 アメリカの偉大な音楽家ジョージ・ガーシュインの激動の生涯を描いた伝記映画。 ガーシュインの没後(1937年)間もなく制作された映画ということで、多くのピアニストや音楽関係者が本人役で出演しています。…

🔴本「うずら大名」/畠中恵(集英社文庫)感想*「ご吉兆〜」と鳴く鶉キャラ登場*レビュー3.7点

うずら大名 (集英社文庫) 【「ご吉兆〜」と鳴く鶉が主役】 うーん。しっかりした造りの安定した作品だとは思いますが、何となく物足りない印象が残ります。出来としては、可もなく不可もなしといったところでしょうか(失礼)。 鶉(うずら)の佐久夜は愛嬌…

🔵映画「男たちの挽歌Ⅱ」/(1987香港)感想*更にド派手になった銃撃戦!血湧き肉踊る男のドラマ*レビュー4.1点

男たちの挽歌 ? [Blu-ray] 【血湧き肉踊る男のドラマ】 パート1と比べると、ドラマ性は落ちるけど、銃撃戦はパワーアップ。トータルで甲乙付け難し、というところでしょうか。 でも、ジョン・ウー監督の売りはアクション美学。やっぱり見どころは壮絶な銃撃…

🔴本「桜の下で待っている」/彩瀬まる(実業之日本社文庫)感想*遠くへ行きたい……そんな旅情に誘われる一冊*レビュー4.2点

桜の下で待っている (実業之日本社文庫) 【春の東北、行ってみたいなあ……】 桜前線が北上する4月、新幹線で北に向かう男女5人の“ふるさと”にまつわるエピソードを描いた連作短編集。 初読みの作家です。ラノベ系かと思ったら全然違って、本格派の小説。 た…

🔵映画「ボーイズ・ボーイズ ケニーと仲間たち」/(1976アメリカ)感想*がんばれ男の子!がんばれケニー!*レビュー4.4点

ボーイズ・ボーイズ ケニーと仲間たち [Blu-ray] 【がんばれ男の子!がんばれケニー!】 10歳の男の子の心の成長をみずみずしいタッチで描いた青春ドラマ。 低予算で作られたインディーズ映画ですが、これは良作。昔、映画館で観たという人にとっては今回のB…

🔴本「災厄」/周木律(角川文庫)感想*未曾有の危機に立ち向かう人々の矜持を描いたパニックサスペンス*レビュー3.8点

災厄 (角川文庫) 【未曾有の危機に立ち向かう人々の矜持】 ストーリーが面白く展開もダイナミックで、一気に読ませるパニックサスペンス。 化学兵器や生物兵器がニュースの俎上に上るこの頃だけに、こういった未来もあり得るかも、という説得力を感じます。 …

🔵映画「僕のワンダフル・ライフ」/(2017アメリカ)感想*目に優しく耳に優しく心に優しい、癒しの映画*レビュー4.3点

僕のワンダフル・ライフ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] 【目に優しく耳に優しく心に優しい、癒しの映画】 ラッセ・ハルストレム監督の作品では、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」と「ギルバート・クレイプ」がマイベストですが、この作品もいいですね。秀…

🔴本「致死量未満の殺人」/三沢陽一(ハヤカワ文庫JA)感想*凝った趣向と文学的表現が魅力の本格ミステリー*レビュー3.8点

致死量未満の殺人 (ハヤカワ文庫JA) 【凝った趣向と文学的表現が魅力のミステリー】 第3回アガサ・クリスティー賞受賞作。 タイトルだけで、毒殺トリックと想像はつきますが、展開は想像以上に複雑。 精巧なディテールと二転、三転のドンデン返しでなかなか…

🔵映画「パピヨン」/(1973アメリカ)感想*自由を渇望するアウトローの執念の脱獄劇*レビュー4.1点

パピヨン [Blu-ray] 【アウトローの執念の脱獄劇】 スティーヴ・マックィーンは、やっぱりカッコいいですね。 やんちゃでどこか寂しげで、あくまで反体制のアウトロースタイル、豹のようなしなやかな身のこなしもクールです。 ハリウッド映画がつまらなくな…

🔴本「舞う百日紅」・「雪華燃ゆ」/知野みさき(光文社時代小説文庫)感想*恋に仕事にひたむきに生きる女性を描いた上絵師・律の似面絵帖シリーズ第二弾、第三弾*レビュー4.3点

舞う百日紅: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社時代小説文庫) 雪華燃ゆ: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社時代小説文庫) 【恋に仕事にひたむきに】 「上絵師 律の似面絵帖」シリーズ第一弾の「落ちぬ椿」のその後が気になって、第二弾の「舞う百日紅」に挑戦。 で、更…

🔵映画「ピエロの赤い鼻」/(2003フランス)感想*作り手の良心や人間愛がいっぱい詰まった珠玉の映画*レビュー4.5点

ピエロの赤い鼻 [DVD] 【作り手の良心が詰まった、隠れた?名作】 『クリクリのいた夏』のジャン・ベッケル監督作品。 こういうのを“珠玉の映画”っていうんでしょうね。ちょっと哀しいストーリーだけど、人間愛に溢れていて、心にポッと灯りが点ったような温…

🔴本「書店主フィクリーのものがたり」/ガブリエル・ゼヴィン(ハヤカワepi文庫)感想*本をこよなく愛する人への素敵な贈り物*レビュー4.4点

書店主フィクリーのものがたり (ハヤカワepi文庫) 【本を愛する人のための本】 2016本屋大賞「翻訳小説部門」1位の作品。 本好きにぴったりの本です。主人公フィクリーの“本”への偏愛ぶりに同士愛を感じて、何だか懐かしい友人に出会ったような気持ちになり…

洋画・海外ドラマの動画配信(見放題)サービスはどこがおすすめ?特徴・選び方を徹底比較!

“お気楽年金生活者”に成り代わりまして、今回は、娘からちょっと耳寄りなご案内を! 昔は、映画を観るなら映画館へというのが当たり前でしたが、今は、観たいときに、いつでもどこでも観れる「動画配信サービス」が人気ですね。 動画配信サービスでは、映画…

🔵映画「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」/(2014アメリカ)感想*少年の未来に幸いあれ!*レビュー4.0点

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 [Blu-ray] 【少年の未来に幸いあれ!】 音楽映画は、ドラマと音楽の両方同時に楽しめるから結構好みのジャンルです。 “合唱”を扱った映画で印象に残っているのは、『歓びを歌にのせて(2004スウェーデン)』とか『コーラ…

🔴本「風の市兵衛」/辻堂魁(祥伝社文庫)感想*カッコよすぎるニューヒーロー、“風の市兵”衛見参!*レビュー4.4点

風の市兵衛 (祥伝社文庫) 【時代小説の魅力全開、“風の市兵衛” 見参!】 最近は、“ただ面白い本を読みたい”という単純な欲求だけで読書を続けていますが、この作品は大当たり。とにかくストーリーがよく出来ていて、キャラクターも魅力的。抜群に面白い時代…

🔵映画「ボブという名の猫」/(2016イギリス)感想*文字どおり“猫の手を借りた映画”、ボブの熱演?が光る一作*レビュー3.8点

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ≪初回限定!ボブとおでかけBOX≫ [Blu-ray] 【幸運の“招き猫”ボブの熱演?が光る一作】 この映画は、実話に基づくトゥルー・ストーリー。猫のボブは本物の出演。日本でもよく見かけるトラ猫ですが、アップでみると、キリッ…

🔴本「プロパガンダゲーム」/根本聡一郎(双葉文庫)感想*驕るなマスメディア!ネット世代の爽快な反乱*レビュー3.9点

プロパガンダゲーム (双葉文庫) 【驕るなマスメディア!】 “偏向報道”、“情報操作”、“フェイクニュース”などの言葉を最近よく見かけるようになりました。 本当のところは、どうなんでしょうか?まあ、そもそも“事実”と“事実の評価”がグチャグチャになってる…

🔵映画「モスクワは涙を信じない」/(1979ソ連)感想*今をひたむきに生きる女性にオススメ!素晴らしい女性讃歌*レビュー4.4点

モスクワは涙を信じない HDマスターDVD 【素晴らしい女性讃歌】 別にメドちゃん&ザギちゃんのファンだから、という訳でもないのですが、今回はソ連の映画です。 この作品は、1980年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作。アカデミー賞受賞作って、何故かパッと…

🔴本「オンブレ」/エルモア・レナード(新潮文庫)感想*ワイルドでクール、孤高のオンブレに痺れっ放し!*レビュー4.2点

オンブレ (新潮文庫) 【ワイルドでクール、孤高のオンブレ】 村上春樹訳の西部(ウエスタン)小説。 表題作の「オンブレ」は「太陽の中の対決/1967ポール・ニューマン主演」、併録の「三時十分発ユマ行き」は「決断の3時10分/1957グレン・フォード主演」…