2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
セブン [Blu-ray] 【救いがなくて嫌いだけど……】 『ファイト・クラブ』のデーヴィッド・フィンチャー監督作品。 あまり気乗りはしなかったのですが、一度観ておくべき作品かと思って。……で、案の定、恐ろしく陰気で不気味なサイコスリラー。救いのなさも桁違…
雪には雪のなりたい白さがある (創元推理文庫) 【孤独に向き合うということ、人と繋がるということ】 洒落たタイトルに惹かれて読んでみました。公園を舞台にした、優しくて切ない全五話の物語。登場する公園は、港の見える丘公園(第一話)、あけぼの子ども…
バーフバリ2 王の凱旋 [Blu-ray] 【これぞエンタメ!大満足のパート2】 『バーフバリ2』、Amazonから届きました!待ってたよ〜wkwk いやあ、このパート2、パート1以上にスケールがデカくて、ド迫力です。笑いあり涙ありでワクワクドキドキ。ドラマ性もあ…
ルビンの壺が割れた 【多くは書けないけれど……これは衝撃!】 紀む伊國屋書店の話題作コーナーの平積み本、しかも、ポップが扇情的だったので、興味津々で即購入。薄くて読みやすい割には、スリリングで衝撃的。確かにこれは一気読みの小説。 しかし、感想は…
男たちの挽歌 <日本語吹替収録版> [Blu-ray] 【男の友情と確執をドラマチックに描く】 ジョン・ウー監督とチョウ・ユンファの出世作。同じコンビによる『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』も熱くてヒリヒリしますが、こちらもなかなかの出来。ドラマチッ…
雪冤 (角川文庫) 【社会派小説としてはよく出来た小説】 第29回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 死刑制度と冤罪という重いテーマに正面から取り組んだ社会派ミステリー。 作者の想いが籠もった力作です。ただその想いが強すぎるためか、ストーリーが膨らみすぎ…
極北のナヌーク(極北の怪異) ロバート・フラハティ [Blu-ray] 【日本人とそっくりなイヌイット】 イヌイット(エスキモーの最大部族)って見た目が日本人とそっくりですね(穏やかそうなイメージも)。人種は同じモンゴロイドとか。それだけに余計ナヌーク一…
新装版 隣りの女 (文春文庫) 【女性の本質を突いたほろ苦い小説】 うーん、渋いですね。“酸いも甘いもの噛み分けた”という表現がピッタリの、いぶし銀のような短編集だと思います。 この小説、女性の描き方がエグいです。そこに一番感心します。……好みかどう…
ヤングガン [Blu-ray] 【イケメン6人が結集したアウトロー映画】 Congratulation!!昨日は、羽生、宇野の両選手と藤井六段の大活躍が見られて気分の良い1日でした。結果の素晴らしさはもちろんのこと、それ以上に感動したのは、彼らの礼儀正しく謙虚なコ…
夏の祈りは (新潮文庫) 【生真面目さがウリの野球小説】 「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位、「オリジナル文庫大賞」大賞の2冠に輝く、高校野球をテーマにした青春小説。 賞に相応しい作品かどうかは別として(選考基準がよく分からない)、野…
コードネームU.N.C.L.E. [Blu-ray] 【アナログ時代のスパイ映画の再現】 懐かしい!中学生の頃、TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』は欠かさず観てました。内容は全く憶えていませんが、なぜかロバート・ヴォーンとデヴィッド・マッカラムの名前だけは今で…
透明カメレオン (角川文庫) 【ちょっと苦手なタイプの主人公】 確か、数年前「王様のブランチ」で特集が組まれた作品だったような……。ちょっと苦手意識のある道尾作品ですが、ブランチ推薦ということで読んでみました。 結果は……「フツーかな」という印象。“…
バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray] 【スクリーンで観たい大型活劇】 久々のインド映画、それも『マッキー』のS.S.ラージャマウリ監督作品と聞いて、即Blu-rayゲット! この映画、前・後編の二部作で、この『伝説誕生』はちょうどいいトコで終わっています。アチ…
宇喜多の捨て嫁 (文春文庫) 【乱世の人間を描き切った力作】 これは力作。これだけ重厚感のある歴史小説は久し振りです。この作家、これがデビュー作とか。まだまだいろんな所にいろんな才能が潜んでいるものですね。 ちなみにこの作品、『サラバ!』を抑え…
ドリーム 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray] 【“女性の壁”の先にある“非白人”の壁】 トイレも水飲み場も図書館も、白人用と非白人用に分けられていた時代、自らの手で新しい扉を開いていった黒人女性たちのトゥルーストーリー。 当時、世界最先端の科学技術を…
かがみの孤城 【今年№1⁉堂々のイチオシ小説】 2018本屋大賞ノミネート作のうち6作を読んでみました。……で、私が書店員だったら、間違いなくこの『かがみの孤城』に一票を投じます。あと4作残してはいますが、“もうこれで決まり、これにしましょうよ”とい…
マグニフィセント・セブン [SPE BEST] [Blu-ray] 【キャスティングは豪華なのに……】 この作品、『七人の侍』のリメイク(『荒野の七人』)のリメイクといったところでしょうか。志村喬→ユル・ブリンナー→デンゼル・ワシントンという系譜はまあまあかなと思い…
キラキラ共和国 【幸せになれる秘密のおまじない“キラキラ”】 前作「ツバキ文具店」を読んでいないので、多少分からないところはあるのですが(なんで“パンティー”さん?バーバラ婦人は日本人?美雪さんはどんな事件に巻き込まれたの?などなど)、まあ、分…
バーレスク [SPE BEST] [Blu-ray] 【ザッツ・エンターテイメント!ザッツ・アメリカ!】 歌ありダンスありロマンスありの楽しい(ミュージカル)映画。クリスティーナ・アギレラが歌って踊るバーレスク・ラウンジのゴージャスなショーが最大の見どころです。…
屍人荘の殺人 【噂に違わぬ面白さ!前代未聞のミステリー】 なんちゅう奇抜な設定でしょう。ここまでブッ飛んだ小説は久し振り。とにかく、キャラよし、アイデア(トリック)よし、プロットよしで、とことん楽しめるミステリーです。 この作家、これがデビュ…
やさしい本泥棒 [Blu-ray] 【これが劇場未公開?】 こんな良質の映画が劇場未公開だったなんて⁉ちょっとびっくりです。公開されなかった経緯は承知していませんが、見る目がないというか、もったいないというか、それが少々残念です(それでもDVD化はされた…
たゆたえども沈まず 【天才画家の内面に肉薄した力作】 開高健が愛した名句『漂えど沈まず』は彼自身のオリジナルかと思っていましたが、語源はパリ市の紋章に刻まれたラテン語だったんですね(Fluctuat nec mergitur……セーヌの荒れ狂う波の中にあっても、舟…