BOOK(青春小説)
つよく結べ、ポニーテール (講談社文庫) 【ひたむきな想いの強さと美しさ】 ポニーテール……学生の頃、ポニーテールでジルバ(古っ!)を踊るキュートな女の子を見て以来、ポニーテールは永遠の憧れ、「ポニーテール偏愛論」でも書いてみようかなと思う位のア…
君と夏が、鉄塔の上 (ディスカヴァー文庫) 【がんばれ中坊!】 またまた日常のせわしさにかまけて、ライフワークをサボってしまいました⤵⤵何事も始めるのは易しいけれど、続けるのは難しいもんですね。 反省して久々の読書です。今回は、鉄塔マニアの男の子…
スケートボーイズ (実業之日本社文庫) 【ケレン味のない青春スポーツ小説】 人気のフィギアスケートをモチーフにした青春スポーツ小説。 平昌五輪の日本人選手の大活躍も記憶に新しく、タイムリーかも、と思って読んでみました。 この小説、選手たちのスケー…
終わらない歌 (実業之日本社文庫) 【心に真っ直ぐに届く清潔な物語】 表紙のイラストがKawaiiですね。凛々しい玲ちゃんと天真爛漫な千夏ちゃん。まさに小説のイメージにぴったりです。 イラストだけでなく、作品自体も、前作の「よろこびの歌」に勝るとも劣…
夏の祈りは (新潮文庫) 【生真面目さがウリの野球小説】 「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位、「オリジナル文庫大賞」大賞の2冠に輝く、高校野球をテーマにした青春小説。 賞に相応しい作品かどうかは別として(選考基準がよく分からない)、野…
あと少し、もう少し (新潮文庫) 【駅伝小説にハズレなし】 この小説、同じ駅伝小説の『風が強く吹いている/三浦しをん』や『チーム/堂場瞬一』に比べるとやや小粒な印象は受けますが、瀬尾作品ならではの“伸び伸び感”や“ほっこり感”が味わえて、これはこれ…
ハガキ職人タカギ! (小学館文庫) 【新しい趣向の古典的青春小説】 なるほど、『ハガキ職人』って、ラジオの深夜放送番組の投稿オタクのことだったんですね(「オタク」ってコトバはあまり好きじゃないんですが、他に適当な言い方が思い浮かばないので)。そ…
よろこびの歌 (実業之日本社文庫) 【本屋大賞作家の心洗われる一作】 不覚!……女子高生が主役の青春小説にこれほどうるうる来るとは思ってもみませんでした。何が泣けるって、みんないい子だから。 この作品は、「合唱」をテーマにした全7話の連作集で、6…
フラダン (Sunnyside Books) 【若者のしなやかな感性と行動力】 この作品は、震災から5年たった福島を舞台に、フラダンスに打ち込む高校生の日常を描いたものです。キラキラした青春と復興半ばの福島の現実との明暗に思いは複雑ですが、若者たちのしなやか…
青の数学 (新潮文庫nex) 青の数学2: ユークリッド・エクスプローラー (新潮文庫nex) 【数学は美しいアート】 若さゆえの高ぶる情熱や屈折した想いを数学にぶつける高校生たちを描く青春小説。高みを目指す彼らの潔癖な精神性が強く印象に残る一作。 【あらす…
青年のための読書クラブ (新潮文庫nex) 【立ち昇る文学の香気】 東京の山の手にある名門女子校に連綿と続く異形の集団『読書倶楽部』の部員たちが、それぞれの時代、時代で見聞した学校の裏歴史とも言える5つの秘話を描く連作短編集。 作者の文学的センスが…
これからお祈りにいきます (角川文庫) 好きな女性作家は?と聞かれたら(……誰も聞いてくれないけど)、迷わず絲山秋子と津村記久子の名を挙げる。絲山秋子はその傑出した文学性に惹かれるし、津村記久子はヒロインに投影された作家の人柄に惹かれる。今回の…
武士道シックスティーン (文春文庫) いやあ、面白い。年寄りでも退屈せずに楽しめる。今日はそんな本をご紹介したいと思います。 【あらすじ】 ヒロインは剣道をこよなく愛する二人の少女。一人は宮本武蔵を崇拝する熱血武道少女、もう一人は不思議ちゃん系…