お気楽CINEMA&BOOK天国♪

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金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ

BOOK (文芸小説)

🔴本「猫」感想*名文に浸る贅沢な時間が過ごせる猫哲学の本*井伏鱒二、谷崎潤一郎他(中公文庫)レビュー4.4点

猫 (中公文庫) 【名文に浸る贅沢な時間】 大正・昭和の猫愛好家の小説家、洋画家、評論家、物理学者、民族学者らによる猫にまつわる随筆集。 これは立派な猫哲学の本。ゆったりとした時間に味わう名文は至福のひととき。 【感想・レビュー】 有馬頼義、猪熊…

🔴本「とりかえばや物語」感想*軽妙洒脱な王朝ロマン*田辺聖子(文春文庫)レビュー4.1点

とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51) 【軽妙洒脱な王朝ロマン】 平安時代後期に成立したとされる原典を、田辺聖子が現代語訳した作品。 “自分の人生は自分で決める”と決意した女主人公の力強い生き方を描く。 『とりかえばや』とは『とりかえたいなあ』とい…

🔴本「号外・少年の悲哀」/国木田独歩(岩波文庫)レビュー4.0点

号外/少年の悲哀―他六篇 (岩波文庫 緑 19-4) 独歩と言えば「武蔵野」や「牛肉と馬鈴薯」が有名だが、学生時代好きだったのは「馬上の友」と「画の悲み」。書店を探してみたが、どちらの作品も見当たらなかったので、やむなくBOOKOFFでこの本を購入。 【感想…

🔴本「されど、われらが日々ー」/柴田翔(文春文庫)は、人生に向き合う若者に是非読んで欲しい一冊 レビュー4.4点

されどわれらが日々― (文春文庫) この作品を初めて読んだのは大学1年の頃。 丁度オイルショックの激震が日本を襲った頃だったと思う。既に構内には70年安保の熱気はなく、たまに学生集会のために休講になる程度の余熱しかなかった時代に、なぜかこの本だけ…