お気楽CINEMA&BOOK天国♪

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金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ

BOOK (家族小説)

🔴本「桜の下で待っている」/彩瀬まる(実業之日本社文庫)感想*遠くへ行きたい……そんな旅情に誘われる一冊*レビュー4.2点

桜の下で待っている (実業之日本社文庫) 【春の東北、行ってみたいなあ……】 桜前線が北上する4月、新幹線で北に向かう男女5人の“ふるさと”にまつわるエピソードを描いた連作短編集。 初読みの作家です。ラノベ系かと思ったら全然違って、本格派の小説。 た…

🔴本「隣の女」/向田邦子(新潮文庫)感想*酸いも甘いも噛み分けた、いぶし銀のような短編集*レビュー3.7点

新装版 隣りの女 (文春文庫) 【女性の本質を突いたほろ苦い小説】 うーん、渋いですね。“酸いも甘いもの噛み分けた”という表現がピッタリの、いぶし銀のような短編集だと思います。 この小説、女性の描き方がエグいです。そこに一番感心します。……好みかどう…

🔴本「キラキラ共和国」/小川糸(幻冬舎)*2018本屋大賞ノミネート作品その5*感想&レビュー4.2点

キラキラ共和国 【幸せになれる秘密のおまじない“キラキラ”】 前作「ツバキ文具店」を読んでいないので、多少分からないところはあるのですが(なんで“パンティー”さん?バーバラ婦人は日本人?美雪さんはどんな事件に巻き込まれたの?などなど)、まあ、分…

🔴本「みかづき」/森絵都(集英社)*心に残る言葉の宝庫のような本*レビュー4.5点

みかづき 起伏に富んだストーリーと心震わす珠玉の言葉で物語の醍醐味を堪能させてくれる、森絵都渾身の長編力作。「永遠の出口」や「カラフル」も良かったが、これは文句なしの傑作。王様のブランチの「ブックアワード2016」に輝いたのも十分頷ける。 本作…

🔴本「湯を沸かすほどの熱い愛」/中野量太(文春文庫)*「君の名は」よりも優れていると思うノベライズ作品*レビュー4.0点

湯を沸かすほどの熱い愛 (文春文庫 な 74-1) 2016年10月公開の同名映画(中野量太監督、宮沢りえ主演)のノベライズ作品。同じようにノベライズされた「君の名は。」も読んでみたが、小説としての出来は本作の方が優れていると思う。 【あらすじ】 夫の家出…