2017-01-01から1日間の記事一覧
庶務行員 多加賀主水が許さない (祥伝社文庫) メガバンクに巣食う巨大な悪を、しがない支店の庶務行員が鮮やかに成敗するという勧善懲悪のエンタメ小説。 【庶務行員 多加賀主水が許さない/江上剛(祥伝社文庫)~感想・レビュー~】 主人公主水のモデルは…
ジゴロとジゴレット: モーム傑作選 (新潮文庫) 技巧の痕を残さない平易な文体で人間そのものを過不足なく描き切った文豪モームの傑作短編集。 【感想・レビュー】 小説の良し悪しはひとえに「人間がどれだけ(深く)描けているか」にかかっていると思うが、…
神様の裏の顔 (角川文庫) 第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。作者は元お笑い芸人。さすがにユーモアとオチのセンスはなかなかのもの。言葉遊びをトリックのネタに使うあたりもシャレている 【感想・レビュー】 。誰からも慕われた神様のような元教師の裏の…
チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫) サブタイトルは、「書物を愛する人のための本」。読書家のことではない。読むことだけでなく、書物の装丁、手触り、傷み、シミなど一切合切ひっくるめて、本が好きで好きでたまらない人のこ…
殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2) - (画像元:Amazon.co.jp) これが話題の文庫X!まさに「ペンは剣よりも強し」を地でいく迫真のルポ。 【感想・レビュー】 北関東連続幼女誘拐殺人事件という重いテーマを扱って時々息苦しくなるが、捜査機関の闇に…