🔴本「神様の裏の顔」/藤崎翔(角川文庫)第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作の見所は!?レビュー3.7点
第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。作者は元お笑い芸人。さすがにユーモアとオチのセンスはなかなかのもの。言葉遊びをトリックのネタに使うあたりもシャレている
【感想・レビュー】
。誰からも慕われた神様のような元教師の裏の顔が、実は連続殺人鬼?という意外と真っ当なミステリーなのだが、クスッと笑えるシーンが何度もあって、肩の凝らない楽しい作品に仕上がっている。
ただ、読者を楽しませようとするサービス精神がやや過剰で、説明がくどいのが難点。そのためテンポが弛く、だるさを感じてしまうのが惜しいところ。