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🔵映画「コリーナ、コリーナ」感想*2人の女優の演技が見所*(1994アメリカ)レビュー4.3点

コリーナ、コリーナ [DVD]

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【2人の名優】

子役のティナ・マジョリーノ(モリー役)がメッチャ可愛いです。天真爛漫で、伸び伸びしていて、思い遣りがあって……親なら誰でもモリーみたいな子に育ってほしいと思うんじゃないでしょうか。

それに、ウービー・ゴールドバーグ(コリーナ役)の演技も見事です。知的で茶目っ気があって、ホントにチャーミングな女優さんですね。

この映画、なによりこの2人の女優の名演が光っています。

 【あらすじ・感想・レビュー】

突然母親を亡くし、ショックの余り口が利けなくなった7歳のモリーと、ただ途方に暮れるばかりの父親のマニー……そんな父娘の元に陽気で逞しく、機知に富んだ黒人家政婦、コリーナが現れて、父娘の暮らしや人生を変えていく、というハートフルドラマ。

これはとても感じの良い映画です。なにより真面目に作られているところが気に入りました。かけがえのないものを喪った父娘の悲しみが、決して大袈裟ではなく、ごく自然なタッチで描かれていて、じんわり心に沁みてきます(モリーのいじらしさは、もうたまりません)。「悲しみはいつか薄れていくけれど、決して消えることはない」……コリーナの言葉は全くそのとおりだと思います。

やがて、父娘は、コリーナの力で少しずつ立ち直っていくのですが、モリーとコリーナ、マニーとコリーナ、それぞれの関係が深まっていくプロセスがとても温かくユーモラスで、心が和みます。この点は、コリーナ役のウービー・ゴールドバーグの演技力の賜物と言ってよいかと思います。今回は、コミカルとシリアスの両面を求められる難しい役どころなのですが、なんか余裕でこなしてるという感じです。彼女の魅力は、何と言っても“懐の深さ”と“愛嬌”ですね(『ゴースト/ニューヨークの幻』も『天使にラブ・ソングを……』も良かった!)。マニーが人種の垣根を越えて惹かれていくのも分かる気がします。家族の明るい未来を予感させるエンドロールのワンシーンも、ぜひお見逃しなく。

モリー、コリーナ、マニー……みんな幸せになってほしいなあ、としみじみ思います。こんな優しい気持ちになれるのも、こういう素敵な映画のお陰ですね。