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🔵映画「ファミリー・ゲーム」感想*いじらしくて、微笑ましくて、抱きしめたくなる映画*(1998アメリカ)レビュー4.3点

ファミリー・ゲーム [DVD]

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【めでたし、めでたしで心がほっこり】

原作はドイツの児童文学作家エーリッヒ・ケストナーの『ふたりのロッテ』。『点子ちゃんとアントン』(ケストナー作)と同じく、“子はかすがい”の物語。

これは思わぬ拾いもの。いじらしくて、微笑ましくて、抱きしめたくなる映画。

【あらすじ】 

11歳のハリーとアニーは、キャンプで偶然出会い、自分たちが双子の姉妹であることを知る。

パパとママは二人が生まれて直ぐに離婚し、パパとハリーはロサンゼルスで、ママとアニーはロンドンで暮らしている。

キャンプの終わり、どうしてもパパに会いたいアニーはロサンゼルスへ、ママに会いたいハリーはロンドンへと、入れ替わって帰宅する。

ところが、パパに若い恋人が出現。2週間後に結婚すると聞いたアニーは慌ててハリーに連絡し、ロンドンのおじいちゃんと執事、ロサンゼルスの乳母を抱き込んで、パパとママを再びくっつけようと計画するが……。

【感想・レビュー】

2時間を超える作品だが、テンポがよく、コミカルで、文句なしに楽しめる。

とにかく、双子の姉妹(一人二役だが)が伸び伸び、溌溂として愛らしい。少し悪戯の度が過ぎる嫌いはあるが、無邪気で天真爛漫なので、オジサンとしては、何をやっても許してあげるという心境。

それに、とっても親思い。パパに会いたいアニーと、ママに会いたいハリー。そのいじらしさに映画の序盤からうるうるしっぱなし。そして、二人の企みのなんと可愛らしいこと!(このあたりが『点子ちゃんとアントン』とよく似ている)。

そのハリーとアニーを応援する、イギリス紳士のおじいちゃん(ダンディ!)、ママの家の執事(笑える!)、パパの家の乳母(あったかい!)の3人がまた素敵。なんていい人たちなんだろう。

パパ役は、『オーロラの彼方へ』でも息子思いの父親を演じたデニス・クエイド。親しみやすく子煩悩なパパ役がよく似合う俳優だ。ママ役は、『上海の伯爵夫人』のナターシャ・リチャードソン。上品で知的な雰囲気とその芸風は、何となく大好きなエマ・トンプソンを想わせる(残念ながら、8年前に亡くなったとか……)。ハリー&アニー役はお騒がせ女優のリンジー・ローハン。最近あまり見かけないが、当時のソバカス顔はホントにキュート。

老若男女、誰にでもオススメの一本。観た後は、心がほっこり温まること、間違いなし!