🔵映画「007 スペクター」には、見事に期待を裏切られた!(2015イギリス,アメリカ)レビュー3.6点
007シリーズはタイトルがカッコいい。「ロシアより愛をこめて」、「ダイアモンドは永遠に」、「女王陛下の007」等々。そしてシリーズ24作目は「スペクター」。確かショーン・コネリー時代の宿敵だったような……。直訳すると、お化け、幽霊、妖怪。なんか微妙だけど、まあ、ダニエル・クレイグがカッコいいからよしとしよう。
【感想・レビュー】
ストーリーは前作「スカイフォール」の流れを汲んだもの。それなりに面白くはあるが、長年の007ファンからすると、回を追うごとにストーリーが小難しくになって昔のように能天気に楽しめなくなったような気がする。それにアッと驚く秘密兵器やシャレた小道具が少なくなったのも残念。更に言うと、今回のボンドガールもミスキャスト。映画は非日常を味わうものだから、もっとインパクトのあるゴージャス美女をチョイスしてほしかった。……(単に好みの問題か?)。
ちなみにエンタメ性だけなら、インド映画の「タイガー 伝説のスパイ」や「闇の帝王DON」の方がよほど王道を往っていると思う(今やボリウッドは娯楽の殿堂だ)。がんばれ007!もし次回作があるのなら、次こそシリーズの原点に立ち返って、エンタメに徹底的にこだわった、壮大なスケールの娯楽作品を期待したい。